【大分市・むち打ち】 大分 むち打ち症(外傷性頸椎捻挫) 病院 治療 追突事故
2018/12/17
当院はむち打ち症(医学的には外傷性頚部症候群または外傷性頸椎捻挫)のペインクリニック治療を行っています。
むち打ち症の最も多い原因は交通事故による追突ですが、スポーツなどでも起こり、症状により3つのタイプに分けられます。
①頚椎捻挫型。 頚椎の関節、靭帯などを傷めて、首、肩などの痛みを生じるタイプ、他の2タイプもこの症状はほとんどあります
②バレ・リュー型(頚部交感神経症候群型)。外傷による痛みや炎症から頚部の交感神経が刺激され、はきけ、めまい、頭痛、耳鳴り、眼の奥の痛みなどの多彩な症状を生じるタイプ
③神経根症型。頚椎から肩や腕に出てゆく神経が頚椎の出口で圧迫をうけて炎症を起こし、肩、肩甲骨部、腕の神経痛やしびれも生じるタイプ(頚椎椎間板ヘルニアの症状と同じです)。
通常は①が最も多く比較的治癒しやすいです。軽症型といえます②の症状は慢性化して治療にかなりの期間を要することが多いです。また、③はかなり重症の部類になります。
治療は、通常、整形外科や整骨院などで、リハビリやマッサージ、さらに消炎鎮痛薬、筋肉のこりを取る薬の内服などを行い、軽症の場合はこれで治ることも多いのですが、重症のむち打ち症ではこれらの治療では効果がない場合が多いです。効果がないと言ってもリハビリ治療直後は多少は楽になっていますが効果が長続きせず、すぐに元に戻ってしまいます。そのため、ずるずるとリハビリを続けてしまい、しかし根本的には治らない患者さんが決して少なくないのが問題となります。特に首のすらっとした首や肩の筋肉の少ない女性はわずかな衝撃でもむち打ち症になり、かつ治癒しにくいです。
その様な患者さんに神経ブロックを中心としたペインクリニックは有効な治療法です。具体的に行うブロック注射は症状に合わせて、トリガーポイント注射、星状神経節ブロック(特に②のバレ・リュー型には効果が大きいですが、何回か繰り返す必要がある場合が多いです)、頚椎椎間関節ブロック、頚部硬膜外ブロック、深頚神経叢ブロックなど多くありますが、睡眠障害を起こしたり、仕事、日常生活に支障をきたす激痛、特に神経根症型には頚部硬膜外ブロックが最も効果的だと考えられます。
私の経験ではむち打ち症はとにかくできるだけ短い期間で痛みをなくしてしまうのが最も重要なことだと思います。症状が長くなるほど治りにくいです。リハビリを2~3か月続けて症状が改善しないので、やっとペインクリニックに来院される患者さんがいますが、この方たちは、治療にかなり難渋することが少なくありません。
しかし、そもそもむち打ち症の頚椎捻挫は、医学的には本来そんなに時間がかからずに治ってしまうものと考えられています。ところが、現実には長期化する患者さんがかなり多いです。その理由として、まず患者さんの体質的な問題があります。前述した首のほっそりした女性は要注意で首のまわりの筋肉が少ないため、首の骨、靭帯、関節への衝撃が、同じ追突にあつても、男性に比べて大きくなり、この体型の女性が治療が長引くことが多いです。また加害者、保険会社の対応によって患者さんの被害者意識の増強。また医師、医療に対する不信感(効果がないのにいつまでも同じリハビリ、投薬を続けることが少なくありません)などが抑うつや不安神経症を生じさせ、それらが痛みを長期化、複雑化させている原因であると考えられています。
さらに最近、追突時の衝撃により、脳脊髄液が津波のように衝撃波となって尾側へ移動して硬膜という脊髄を覆っている膜にぶつかり、硬膜が裂け、そこから脳脊髄液が長期にわたりもれ続けることにより脳脊髄液が減少して、脳が刺激を受けて、それによって起立性頭痛、首の痛み、吐き気、腕のしびれ、不眠、抑うつなどの症状が持続して、いっこうに改善しない脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群、トピックス既述)というやっかいな疾患がかなり多いことがわかり、社会問題化しています。この治療は自分の血液を硬膜外から裂けた硬膜の部分に注入して血液を糊の代わりに使用して硬膜の裂け目を塞ぐブラッドパッチという方法がおこなわれます。
最後に、むち打ち症ははじめはそのうちに治るだろうと考える程度の症状の方が多いですが、完治しにくい場合が結構あることをよく知っておいていただきたいと思います。
むち打ち症の最も多い原因は交通事故による追突ですが、スポーツなどでも起こり、症状により3つのタイプに分けられます。
①頚椎捻挫型。 頚椎の関節、靭帯などを傷めて、首、肩などの痛みを生じるタイプ、他の2タイプもこの症状はほとんどあります
②バレ・リュー型(頚部交感神経症候群型)。外傷による痛みや炎症から頚部の交感神経が刺激され、はきけ、めまい、頭痛、耳鳴り、眼の奥の痛みなどの多彩な症状を生じるタイプ
③神経根症型。頚椎から肩や腕に出てゆく神経が頚椎の出口で圧迫をうけて炎症を起こし、肩、肩甲骨部、腕の神経痛やしびれも生じるタイプ(頚椎椎間板ヘルニアの症状と同じです)。
通常は①が最も多く比較的治癒しやすいです。軽症型といえます②の症状は慢性化して治療にかなりの期間を要することが多いです。また、③はかなり重症の部類になります。
治療は、通常、整形外科や整骨院などで、リハビリやマッサージ、さらに消炎鎮痛薬、筋肉のこりを取る薬の内服などを行い、軽症の場合はこれで治ることも多いのですが、重症のむち打ち症ではこれらの治療では効果がない場合が多いです。効果がないと言ってもリハビリ治療直後は多少は楽になっていますが効果が長続きせず、すぐに元に戻ってしまいます。そのため、ずるずるとリハビリを続けてしまい、しかし根本的には治らない患者さんが決して少なくないのが問題となります。特に首のすらっとした首や肩の筋肉の少ない女性はわずかな衝撃でもむち打ち症になり、かつ治癒しにくいです。
その様な患者さんに神経ブロックを中心としたペインクリニックは有効な治療法です。具体的に行うブロック注射は症状に合わせて、トリガーポイント注射、星状神経節ブロック(特に②のバレ・リュー型には効果が大きいですが、何回か繰り返す必要がある場合が多いです)、頚椎椎間関節ブロック、頚部硬膜外ブロック、深頚神経叢ブロックなど多くありますが、睡眠障害を起こしたり、仕事、日常生活に支障をきたす激痛、特に神経根症型には頚部硬膜外ブロックが最も効果的だと考えられます。
私の経験ではむち打ち症はとにかくできるだけ短い期間で痛みをなくしてしまうのが最も重要なことだと思います。症状が長くなるほど治りにくいです。リハビリを2~3か月続けて症状が改善しないので、やっとペインクリニックに来院される患者さんがいますが、この方たちは、治療にかなり難渋することが少なくありません。
しかし、そもそもむち打ち症の頚椎捻挫は、医学的には本来そんなに時間がかからずに治ってしまうものと考えられています。ところが、現実には長期化する患者さんがかなり多いです。その理由として、まず患者さんの体質的な問題があります。前述した首のほっそりした女性は要注意で首のまわりの筋肉が少ないため、首の骨、靭帯、関節への衝撃が、同じ追突にあつても、男性に比べて大きくなり、この体型の女性が治療が長引くことが多いです。また加害者、保険会社の対応によって患者さんの被害者意識の増強。また医師、医療に対する不信感(効果がないのにいつまでも同じリハビリ、投薬を続けることが少なくありません)などが抑うつや不安神経症を生じさせ、それらが痛みを長期化、複雑化させている原因であると考えられています。
さらに最近、追突時の衝撃により、脳脊髄液が津波のように衝撃波となって尾側へ移動して硬膜という脊髄を覆っている膜にぶつかり、硬膜が裂け、そこから脳脊髄液が長期にわたりもれ続けることにより脳脊髄液が減少して、脳が刺激を受けて、それによって起立性頭痛、首の痛み、吐き気、腕のしびれ、不眠、抑うつなどの症状が持続して、いっこうに改善しない脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群、トピックス既述)というやっかいな疾患がかなり多いことがわかり、社会問題化しています。この治療は自分の血液を硬膜外から裂けた硬膜の部分に注入して血液を糊の代わりに使用して硬膜の裂け目を塞ぐブラッドパッチという方法がおこなわれます。
最後に、むち打ち症ははじめはそのうちに治るだろうと考える程度の症状の方が多いですが、完治しにくい場合が結構あることをよく知っておいていただきたいと思います。
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